現在、地球では温暖化による気候変動、飛来してくる黄砂やPM2.5、廃プラスチックによる海洋汚染など数えればきりがないほどの環境問題が発生しています。特に温暖化が原因とされる海面温度上昇に伴う海面上昇、気圧がもたらす風水災害が当たり前のように起こっています。報道などを見て感じるのは、「ボランティア」の大きな役割です。1995年に私達が経験した阪神淡路大震災では「日常を取り戻す」を胸に瓦礫になってしまった品々を廃棄物として処理し、短い期間で復興を果たすことが出来ました。それは廃棄物の収集運搬の許可を有しない魚屋や八百屋の車、さらにご近所の方々の車が廃棄物を運び、積み替え保管の許可を有しないテニスコートや野球場、広場等に仮置きし、規制の枠を越えて神戸市民が一丸となった結果だと思います。
現代の社会は災害発生時において大きな力を発揮するコミュニティの形成が必要不可欠です。そこで私達、廃棄物処理業者に何が出来る?と自問自答しました。私は自身が「ゴミ屋」という言葉に誇りを感じております。誰よりも早く災害復興に対して行動できる私たち廃棄物処理業者がコミュニティの中心となり、「日常生活早期回復」の原動力になれると自負しております。また、海水温度が上昇し魚の生態系並びに生息地にも変化が生まれ、「サンマ」が国内では捕獲できなくなる可能性があると報道されておりました。地球温暖化問題が取り上げられてから温室効果ガスの排出を削減する為に京都議定書、パリ協定と国際社会では問題を解決しようと動き出してきましたが、私達大人が今なお「十分な対応を行っている」とは言えないのが現状です。
そんな中、関西環境グループでは地域共生社会の実現を目指し、今まで以上に廃棄物の資源化、環境保全に適した廃棄物処理の技術を進化させ続け、今の子ども達には美しくなった世界、住みやすくなった社会を引き継いでもらいたいと考えております。